動画を作る上で最も重要な構成作業

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本日は一日編集部屋にこもって新しいプロジェクトの構成作業に取り掛かっております。
構成作業をするにあたって、実は映像制作はこの部分が一番キモな部分だと思ったので記事にしたいと思います。

なんで構成作業が重要なの?

クライアントとプロジェクトの打ち合わせをする時に、当然こうしたほうがいいと思いますよとこちらからいくつも提案すると思います。
これは今までもこれからも当然そうです。
ただ違うのはYOUに依頼してきた根本の本質をしっかり理解できた上でそういった提案などの話ができていたのかという事です。

こちらがこうした方がいいという発想は、果たして本当にそれがクライアントが必要としている解決策になっているのでしょうか?
ただただこうした方がかっこいいし、お洒落だしテンポいいし、なんて安い発想になっていないでしょうか。

どういう事かというと、
YOUに依頼してきた理由やクライアントが抱えている問題をしっかり理解せずに話をしている場合、全ての提案に根拠があるはずがないんです
当然ですよね。
問題を解決したいと思って映像を作りたいのに、こちらが問題の本質をしっかりわかっていないんですから。

つまり、その状態での提案は
「これでたぶんうまくいくんじゃないですかね?状態」という事。

さらに補足すると、問題や解決したい悩みがしっかり把握できずにプロジェクトに取り組んでいるので、納品後にプロジェクトのフォローが全然できないんです
もし問題がしっかり把握できていると、「あのプロジェクトはローンチ後どうでしたか?●●は△△になりましたか?◆◆は改善されましたか?」とフォローができるはずなんです。
しかしここが曖昧に、なんとなくかっこいい、素敵な映像ばかりにフォーカスして作っていると、クライアントの何に対して確認フォローをすればいいかさえわからないんです

その場合に起こる結果は「ノン・リピート化」ですよね。
クライアントも素敵な映像にとりあえずは喜ぶ事はあっても、本質問題はさほど解決されていないのですから、次なるクリエイターに依頼して試してみるというサイクルが発生するだけです。


いろいろ書いてよくわからないかもしれないので、例をいくつか挙げてみます。

依頼:イベントをまとめたダイジェスト映像を作りたい
制作者:今風に見てて飽きないようにお洒落にテンポよく編集。たぶんレベルは高いと思う。
実は本当の課題:集客に伸び悩んでいて、次回は30代の〇〇付近で勤務するOLの参加者を増やしたかった。
結果:完全に誰にも刺さらない映像を納品。おしゃれ感とかテンポの良さでこれら問題が解決できないのでどうでもいい所に力をいれてしまった。
取るべきだった映像:視覚でわかるよう〇〇エリアのインサートや、ターゲットとしている方が参加してどうだったか、どう変わったかなどのイメージインサートにもっとフォーカス。
依頼:飲食店の集客映像
制作者:食べ物や飲み物が美味しそうに見えるシズル感を大事に撮影編集。たぶんレベルは高いと思う。
実は本当の課題:こだわりのビールを提供する為に様々な工夫があるのだが、それらが来客の要因になっていない。グラス1つとっても洗い方までこだわっている。本物のビールを本物のビール通に味わって頂きたい。
結果:来客数は増える事は増えたが、その辺の居酒屋となんら変わらない位置づけになってしまい、コンセプトの良さはまったく認知されず。
取るべきだった映像:一杯のビールを提供するまでにかけている様々な裏の工程。仕入れや清掃までも。そして本物のビール通のコメントなど。シズル感を出したシーンだけでは一切問題が解決できないので二の次で良かった。

上記はほんの一部だし、解決策もほんの一部です。
これらは最近私が感じて提案した他クリエイターさんが取り組んでいた様子です。
勘違いしないでいただきたいのは、どれもクオリティはすごく高くて素敵な映像だったんです。
ただここでいうクオリティという言葉を間違えていたという事です。
つまり本当に求められている本質の追求や作った後の成果をイメージできていないと、このように悪くはないけど何の成果もうまない映像になってしまいかねないという事です。
テンポよくて見やすいとか、今風とか言う話は当然大事ですが、ぶっちゃけ製作者のエゴでしかない可能性が高いわけです。
もし本当の課題に事前に気付けていたらきっと、
「30代〇〇エリアのOLさんはどれくらい増えましたか?」「ビール通と呼べる客層は何パーセント増えましたか?」と具体的な次なるフォローができますよね?
もし気づけていなかったらおそらく
「集客増えましたか?」と大枠でのフォローになってしまい、次なる提案もどうやってもっと集客増やしましょうと永遠の悩み化しているかもしれませんね。。

という事でこういうミスマッチが起きないようにする為には、たくさんある作業工程の中で、最初の構成作業が実は最も重要なパートなんだと思うんです。
・なぜ私に依頼をしてきたのか
・なぜ映像が必要と思ったのか
・どんな問題を抱えているのか
・その問題の重要度は?
・どうなれば解決と言えるのか
・その映像をどう利用したいのか
・どこで展開したいのか
・利用する期間はどれくらいなのか
・これまで行った施策はあるか
・ターゲットのペルソナは?
などなど挙げればキリがありません。
しかしここまで確認する必要があるのは、実は肝心のクライアントさんも依頼時にここまでの事を想定していないからなんです。


流れをイメージしてみてください。

クライアントさんがふと動画作りたいなと感じます。
知り合いやwebから作れる人をリサーチします。
連絡を受けたクリエイターは善は急げだと、すぐさまアポを取ります。
そしていざ打ち合わせです。

たぶん早い人で翌日とか2日後とかにはすでにお会いして色々相談しているでしょう。
このわずかな時間でクライアントさんも納品後こうなっていたいというイメージが果たしてあるでしょうか?
なぜなら、ふとやっぱり動画あった方がいいよね?という感覚スタートで動き始めたわけですから。

この例は実は割と良くあります。
つまり、ここでしっかりお互いの認知をばちっと決めずに走ってしまうと、どうにも後に続かない映像ができあがってしまうんです。

ちょっと話長いですね。。

これが言いたい事の最後です!www

最初の構成をすごく大事にしてる事はよくわかりました、と思ってくれたYOU!
でも割とささっと意思疎通して、すぐ編集取り掛かって、早く請求出したいんだよ!というぶっちゃけた声がたくさん聞こえてきます。
そしてそれは物凄くわかります!www

だけどこれ自分の中での統計ですが、最初の構成や確認がしっかりしていればいるほど、後の編集は高速になるし、だいたい初稿で8,9割りokというパターンが大半です。
本当にOK?とこっちが不安になってしまうくらいです。
一方このディレクションが曖昧なクリエイターは数か月などどプロジェクトを長びかせて、キャッシュフローまわらないというパターンも良く見かけます。
更に忙しければ忙しいほどどんどん曖昧なディレクションになり、ますます自分の首しめます。ほんと地獄絵図です。
一か月に10本とかもっと編集したければ絶対的に最重要な項目です!!
実はたいした作業量じゃないのに結果キャパすごいですねー!なんて褒められて笑顔で終了!^^

急がば回れ!
まさにこれです!!

ではまた!

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